今、ウェブ業界で生きていくために必要な基礎知識を学んでいる気がする

オンラインサロン4LDK20日間の振り返りを含めて

今、デスクトップワークスの田口氏が講師となって展開されているWebディレクター向けオンラインサロン「4LDK」に参加している。

きっかけは以前にCSS Nite in KOBEと書籍「ディレクション思考」と「Webディレクター手帳」とでも書いた書籍「ディレクション思考」予約購入をしたところ、本来有料のオンラインサロンが無料で受けられるという特典がついていたこと、価格に似合わないそのセミナーのボリュームと物珍しさ、それから書籍で受けた感銘からの興味だった。

出版物に紐づくセミナーとなると、どうしても書籍のPRばかりになりがちで辟易したりするものだが、少なくともこのオンラインサロンセミナーではそのようなことは感じさせない。

この4LDKに参加して、私自身もいろいろと気付いたこと、学んだことがあったのでアウトプットをしておこうと思う。

その前に、オンラインサロン4LDKをご存知ない方のために少し説明をしておきたい。

オンラインセミナー4LDKとは(ナンバ目線紹介)

このオンラインサロンの特徴としては、講師がひたすら話してフムフムと視聴するのではなく、しつこいくらいに参加者へのコメントを利用してのアウトプットを促すところだろう。

コメントを使ったワークショップも多く取り入れられ、講義というよりは勉強会と言った方が近い印象だ。そのコメントを講師が拾って話を膨らませる。そして語る。たいてい時間どおりに終わらない。たいてい1時間~1時間半くらいは延長するのだが、参加している方も時間を忘れるくらいに盛り上がる。

しかも議論が盛り上がったテーマについては、本来講義が無い日にフォローアップ講義をするという、出血大サービスぶりである。(このフォローアップについては後ほど言及。)

ウェブ業界で20年間生きてきて、おそらく手探りで得てきたノウハウや考え方を語る講師と、それぞれのステージ、それぞれの役職によっていろいろと悩みや不安を抱える参加者のやり取りは、いろいろな意味でとても刺激的だ。

またこのオンラインサロンのボリュームたるやものすごい。全30回もある。そして現在でも有料で配信されているセミナー動画を視聴し、その後に補足の解説が入ったり、それについて議論を行ったりと至れり尽くせりにも程がある。

このオンラインサロンは、「教わる」セミナーではなく、それぞれの立場で「考える」場であると思うので、ウェブ制作に関わる人なら、今からでも参加してみて損はないのではないかと思う。

さて、ここまで絶賛してからの自分自身の気付きと変化のアウトプットである。
「4LDK」に参加して感じたことが3つある。

  • 自分の中に全く無かった考え方や要素へのアプローチと刺激
  • 今まで、勘や感覚でやって来たことが言語化されていることへの感動、スッキリ感、自分の方法があながち間違いじゃなかったという安心感と自信へのつながり
  • 自分自身もある程度の経験を積んでいて、若い人たちに伝えることがある立ち位置にきているということ

これらについてちょっと語っていこうと思う。

想像力、妄想力、アイデアを紡ぎ出すということ

アイデア

どんな問題を解決するにも想像力が不可欠

このオンラインサロンでは、特に「想像力を働かせる」ことをとても重視している。
クライアントの要望を読み取る際にも、いろいろな提案をする際にも、クライアントとのトラブルを予測するにも、ワガママで無茶な要求をしてくるクライアントの気持ちを推測するにも必要なのは「想像力」「妄想力」である、とのこと。

私自身は、この「想像力」「妄想力」が圧倒的に足りないと感じている。

幸い経験と研究による引き出しがそれなりにあるので何とかなっているところはあるのだが、自分自身で生み出すことはどちらかと言うと苦手な方だ。

そのようなアイデアを生み出すのが得意な人にはそういう才能があるのだと思い、そこを伸ばしてみようという発想を全く持っていなかった。

授業の中で「『さあこれから1時間アイデアを考えましょう』と言ってアイデアが出るはずがない。アイデアがすぐ出る人はいつも何かしらアイデアの種になることを考えている。」

と言われたときも、「そうかも知れないけど、それを四六時中考えられるということ、それこそが才能なんじゃないの。私は周りの物を見ても何も思わないし、何をどう考えたらいいかも分からないよ」
というような気持ちでいた。正直なところ「電車に乗ったら人間観察しています」という人の言っている意味がずっと分からなかった。

ワークを数回重ねると「想像する」感覚がつかめてきた

ところが、夜な夜な授業に参加し、もしくは休日にまとめてアーカイブを見て、ワークに参加するうちに、「あ、想像ってこんな風にするんだ」というのが感覚で掴めるようになってきた。

電車に乗って、前に座った見ず知らずの女性を観察し、「おとなしめのスーツ着てて、ビジネスバッグらしいカバンを持っているけど、仕事中にしてはあのネックレスは派手すぎるし、どういう属性の人なんだろう。眠っているということは疲れているのかな。既婚かな、未婚かな」などと、もしかして生まれて初めてかも知れない「電車での人間観察」をしてみたり、

「もし今電子レンジが壊れたら私はどのような行動をとるだろう、娘なら、ダンナなら」と考えてみたり、今までやったことのない「周りを何かを題材にして想像する」ということに挑戦している。

反面、では私は普段何を考えているかと見直した時に、やはり「想像」をしていたことにも気がついた。

そのほとんどが日々の生活の手順についてのシミュレーションだったり、仕事の進め方だったり、今度あの人に会った時に何をどんな風に話すかだったり、なんというか、とにかく自分の行動についてのシミュレーションで頭がいっぱいだったみたいだ。

きっとそれはそれで私に必要なことだったのだろうから、それも大切にしながら、ちょっと世界を広げて、自分の行動以外についての想像をする機会も増やして行きたいと思っている。

どんな切り口をもってしてもコミュニケーション

コミュニケーション

結局は人と人との関係性で成り立っていく

もう一つこのオンラインサロンで、いろいろな切り口で語られていることの多くは、「どうコミュニケーションをとるのか」ということだ。

ヒアリングのノウハウにしろ、交渉のテクニックにしろ、つまりは「人」とどう関わっていくかということ。

関係者に何をどう伝えるか、その方法やタイミングといったものは、ある意味営業職に近いスキルが求められることであったり、田口氏の言う「製作者とクライアント双方の関係者が同じ船に乗り同じゴールを目指す」ためにはマネジメントの能力が要求されたりする。

ヒアリングの実演動画、交渉術、クライアントの立場に立ってみるワーク、曖昧な言葉の伝言ゲームによる依頼者の想いと成果物とのギャップをどう埋めればいいのかという課題。

どれにも正解はなく、「人」を相手によりベターな方法を模索し続けるしかないと思い知らされる。

「交渉術」の講義の際には、参加者から「クライアントとの交渉に苦慮している」「うまくいかない」というようなコメントや、このように言われたときはどう返すか、などの質問が多く寄せられ、田口氏はまるで飲み会も更けた深夜に後輩に本音を語るかのように、「自分の経験からの見解ではあるが、この仕事をするのであればこうあるべきだと思う」「俺の理想はこうだ(意訳)」というような想いを熱心に語り、翌日には予定外のフォローアップまでを行った。

重ねた経験を伝える責任?使命?のようなもの

「厳しいと思われるかも知れないが、また誤解して受け取られないか心配だが、この閉じられた4LDKだからあえて言う」と、かなりの本音を語っておられ、後進のクリエーター達を育てたいという想いを感じてちょっと胸が熱くなった。

クリエーター、つまり制作系を生業にする人の中には、その「コミュニケーション」を苦手としているタイプの人も少なくないように思う。そして田口氏がこの一連の講義を行おうと思ったのは、そのような若者を指導したいという思いがあってのことではないかと勝手に推察している。

そして私自身も、コンサルタントとしてその「コミュニケーション部分」の多くを担おうとしている。実際に「制作に専念したいのでクライアントのヒアリングを頼みたい」というご依頼を頂いてもいる。

それこそもっと想像力を働かせるスキルを磨く必要があると感じると同時に、年齢や経験から考えても、若いクリエーターにいろいろなことを伝えていかなければ行けない立ち位置にいるのかも知れないな、と思うようになった。

世界は誰かの仕事でできている

人々

「ウェブ業界あるある」は別にウェブ業界だけのものじゃない

私は、ウェブ制作に限って言えばごく限られた業者さんとのやり取りしかなく、いわゆる「ウェブ業界のあるある」な悩みがクリエイターの中で共有され、語られているという認識はなかった。しかし、このオンラインサロンでのコメントや田口氏の話の内容から、「困ったクライアント」というような「業界あるある」が、クリエーターさんたちの表現するスキルによって共有されているということを知った。

でも実は、その「あるある」は以前から製造業にはずっと存在した「あるある」に近しいものだったりもする。田口氏も言及されてはいたが、本当にひどいものであればそれに対応した法律も整備されている。弱い立場の下請け業者は、比較的守られていることも知っておかなければいけないことだろう。
(たとえば公正取引委員会の管轄下に「下請法」というものがある。下請けとして請け負っているのであれば、費用を負担せずにやり直し、みたいなのは親事業者の禁止行為「不当な給付内容の変更及び不当なやり直し」に当てはまる。)

可能な限りいろいろなことに興味を持つと世界が広がる

大企業に勤めていても、フリーランスでやっていても、どうしても「自分のいる業界」のことしか見えなくて、それを常識だと思ってしまうフシがある。

そりゃそうなんだけど、特に若くしてフリーランスになった方、クリエイティブの世界にどっぷり浸かって他の業界をよく知らない方は、もっとクライアントさんのいる業界について興味を持ったりして、「世界は誰かの仕事で出来ている」ことを知るチャンスをもっともっと増やすべきなんじゃないかな、なんて、書き込まれるコメントを見て思ったりもした。

その点、私は常にパートとか契約社員とかの下っ端ばかりだったけど、いろいろな業界、そして大小さまざまな組織を知っている。それはもしかしたら強みと言えるのかも知れないとも思った。まあ、そんな大層なものでもないかも知れないけど、見た目よりは波乱万丈な人生送ってきてるし、亀の甲より年の功って言うしね。

最後に

最後に、この20日間程度でこれほどいろいろなことを感じさせてくれたオンラインサロン「4LDK」のカリキュラムをご紹介しておく。この投稿が公開される5/23(水)時点であと17回の講義が残っている。(長っ!)そして現時点ではアーカイブも全て残っているので、今からでも全部の視聴が可能だ。(めっちゃ長いけどな!)

学べることはたくさんあるが、一方的に何かを教わるセミナーではなく、自分の仕事のあり方を考えさせられる勉強会だ。
夜な夜なの動画視聴は時間的負担も大きく感じるときもあるが、参加して損はないと思う。特に若いクリエーターさんがもっとたくさん参加されればいいなと思っている。

4LDK|Webディレクター向けオンラインサロンより

5月1日(火)オリエンテーション(開校式)
オンラインサロンで配信予定のコンテンツの紹介&使い方や注意点などをご案内

5月2日
書籍『ディレクション思考』特別授業
著者自らが書籍を紐解きながら徹底解説する特別ライブ授業

5月3日(木)
アイデア出しが苦手な方必見
田口流「アイデア発想メソッド」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2016年)の収録動画を放映

5月6日(日)
アイデア発想力を磨くトレーニング
「もしもシリーズ」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

5月7日(月)
クライアントの要望を引き出す
田口流「ヒアリングメソッド」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2017年)の収録動画を放映

5月8日(火)
書籍『ディレクション思考』特別授業
著者自らが書籍を紐解きながら徹底解説する特別ライブ授業

5月10日(木)
クライアントへのヒアリングを実演
「ヒアリングLIVE」
過去のライブ配信(2017年)の収録動画を放

5月11日(金)
『Webディレクター手帳』実演ライブ
田口真行による『Webディレクター手帳』の使い方を実演するライブ授業

5月13日(日)
ペルソナ設定のコツを学ぶワーク
「ペルソナ刑事」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

5月15日(火)
クライアントワークは会議で変わる
田口流「会議テクニック」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2016年)の収録動画を放映

5月17日(木)
受け身ディレクションを見直そう
田口流「交渉テクニック」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2016年)の収録動画を放映

5月20日(日)
提案視点を磨くトレーニング
「なりきれ!わがままな客」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

5月22日(火)
書籍『ディレクション思考』特別授業
著者自らが書籍を紐解きながら徹底解説する特別ライブ授業

5月25日(金)
『Webディレクター手帳』実演ライブ
田口真行による『Webディレクター手帳』の使い方を実演するライブ授業

5月29日(火)
クライアントとの価格交渉に強くなる
田口流「見積り&価格交渉メソッド」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2017年)の収録動画を放映

5月31日(木)
『Webディレクター手帳』実演ライブ
田口真行による『Webディレクター手帳』の使い方を実演するライブ授業

6月1日(金)
アイデアブレストを加速させる
田口流「ファシリテーション手法」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2017年)の収録動画を放映

6月3日(日)
アイデア発散力を磨くトレーニング
「MATSUKO」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

6月5日(火)
書籍『ディレクション思考』特別授業
著者自らが書籍を紐解きながら徹底解説する特別ライブ授業

6月6日(水)
ユーザー体験をリアルから学べ
田口流「UX視点のメソッド」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2017年)の収録動画を放映

6月10日(日)
ユーザー体験を学ぶワーク
「UX考察」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

6月14日(木)
『Webディレクター手帳』実演ライブ
田口真行による『Webディレクター手帳』の使い方を実演するライブ授業

6月15日(金)
プロジェクトマネジメントの基本
田口流「WBS作成のポイント」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2017年)の収録動画を放映

6月17日(日)
先読み力を磨くトレーニング
「トラブル刑事」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

6月19日(火)
書籍『ディレクション思考』特別授業
著者自らが書籍を紐解きながら徹底解説する特別ライブ授業

6月22日(金)
企画やデザイン提案はプレゼンで決まる
田口流「プレゼンテクニック」セミナー
過去の有料版ライブ配信セミナー(2017年)の収録動画を放映

6月23日(土)
プレゼン力を磨くトレーニング
「好きなもの自慢大会」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

6月26日(火)
ユーザー探求を学ぶワーク
「未知なるユーザー研究会」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング

6月28日(木)
『Webディレクター手帳』実演ライブ
田口真行による『Webディレクター手帳』の使い方を実演するライブ授業

7月1日(日)
デザイン提案力を磨くトレーニング
「ギャルに挑め!」
実際に体験しながらスキルを身につける!オンライン参加型のグループワーク実習トレーニング